料峭やコンサート果て人流る
売物件屋敷の古木梅ふふむ
下萌の土の湿りや昨夜の雨
つやつやと葉のたくましき君子蘭
◎綿虫に小さな天使の翅のあり
底見せて細くうねるや冬の川
枯尾花ちぢれて風のなせるまま
割烹着の良さつくづくと師走かな
アルミ箔に包まれ焼藷転がれり
◎雹の痕靨と言はる林檎捥ぐ
海鼠壁掘割銀杏落葉かな
赤赤と鳥居のつづく神の留守
天も地もすきとほりたり冬茜
綿虫のつかずはなれずつきまとふ
炉開のけふはきものを初初し
売物件屋敷の古木梅ふふむ
下萌の土の湿りや昨夜の雨
つやつやと葉のたくましき君子蘭
底見せて細くうねるや冬の川
枯尾花ちぢれて風のなせるまま
割烹着の良さつくづくと師走かな
アルミ箔に包まれ焼藷転がれり
海鼠壁掘割銀杏落葉かな
赤赤と鳥居のつづく神の留守
天も地もすきとほりたり冬茜
綿虫のつかずはなれずつきまとふ
炉開のけふはきものを初初し