2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

安穏と書かれし寺門12月

宮尾登美子 『松風の家』京言葉にはいいなと思う。 京言葉にくわしいわけでもないが、作者は京都の人ではないのに、あれだけ書けるのは、やはり、それなりのブレーンがいるのだろうな、とも想像する。 仙台の言葉はまったく知らないけれど、すごい。 作家が…

この家の一年見ていた古暦

懐かしの平城旧跡 まだ今みたいに整備もされていない40年くらいも前 真夜中に赤いパブリカはここで溝に落ちてしまった 前進もバックもだめ なぜか、ショベルカーだったか、トラクターだったか、人がいた その人に助けてもらって脱出 どうして、そのころ、…

マニキュアもせで爪を切る12月

M姉と神戸ルミナリエに行く まさしく鎮魂、姉はOさんの写真を胸に〜 市役所の屋上から見た東遊園地がきれいだと思う

赤い紙ばかり鶴折る冬籠

今年も取り立てて紅葉狩りに行くこともなく秋は終わりに 数日前、目の覚めるようにきれいだったイタヤモミジ(名前は不確か)が今日は見る影もなく、まるで「葉っぱのフレディ」(上から3番目)枇杷の花みなうつむいて咲いてをり 久しぶりに我が家の庭で日…

咳込むる仔犬の背を撫でてやる

枯野原針葉樹の影くろぐろと 笹鳴きに歩を止め息を潜めたり 笹鳴きに何か良きことありさうな柚子ふたつ胸に引き寄せ風呂に入る 初産の冬至の朝の晴れてゐし 懐かしき人に逢ひたし帰り花