2010-01-01から1年間の記事一覧

脈拍を枕に聞きて霜の夜

コーラスのクリスマスコンサートが終わって、もう、クリスマスが終わったような気分一昨日の役員の忘年会、ちと、ワインを飲みすぎたよう 昨日は1日、起きられなくて、ももすけとずっとベッドの中 夜になったら、俳句を、、、と思いつつ、何もできなかった …

ファインダーの水鳥泳ぐ速さかな

尻見せて餌を採る鴨の次々に 国道を車で走っていて、たくさんの鴨(鴨もカイツブリもカワウもよくわからないけど)がゆったりと泳いでいるなと眺めていた で、自転車に乗って、その池まで行って写真を撮ってみたら、案外、すいすい泳いでいるのにびっくりし…

きのふより今朝の千草の色深し

おしろいの種てのひらにころがせり 湯加減をセ氏1度上げそぞろ寒 湯あみして爪の先よりそぞろ寒 青蜜柑皮をむく間のすっぱさよ 赤松の幹なほ染めて秋日落つ (この句は昨年、D氏のブログにあったものを、なんとか自分のものにしたいとずっと考えていた、で…

ゆきあひの空に蜻蛉の羽透くる

赤とんぼゆきあひの空羽透くる 昨年、先生が倒れられて句会が休みになったとき、夏と秋の色混ざり合ふ空広し、という句を作っていたが、今年「ゆきあいの空」という言葉を知った 古今和歌集にもあるらしい 彼岸花土手に狐の雨が降る 野牡丹の散り敷く朝のみ…

新涼の庭に朝刊読んでをり

今年の夏はなんと長く暑かったことだろう 少し涼しくなったとはいえ、まだクーラーの風直撃の場所に座って気持ちいい アーケード薄日差し込む極暑かな 出かけ際、あんまりきれいなのでノボタンをぱちり 夫を待たせていた、いらちの彼、あわてて敷石の上にカ…

ワックスをかけてがらんと夏の部屋

居間の半分を片付けてワックスがけ 毛足の長い絨毯はお洗濯が大変 出かけていた夫がお昼に帰ってきたので、去年のようにガレージで洗ってと頼むと、しんどいからと断られた 安物の絨毯なのにクリーニング代がえらく高くついたので、去年はそうしたのだが 大…

梅雨あけや朝からジャズを聴くもよし

THE OPEN 3日目を見ながら、、、昨夜は予選2日目、強風でスタート時間が遅れていて、石川遼がホールアウトするまで見ていられなかったが、それから作句、、、今月の◎は無し、、、 ベッドに入ったのが3時、すぐに朝刊配達のバイクの音 数日前、朝のラジオ…

紫陽花の出句の木札めぐる園

万博自然園の入場券をいただいた 夫は郡山の矢田寺もいいんじゃないかと 矢田寺8000株、万博公園4500株 でも、Nちゃんに会いたいから万博へ 公募して入選した俳句の木札を読みながら紫陽花を見る イヤリング片方失くし夏に入る 紫陽花園で撮った写真…

迷ひきてひねりつぶされ夜の蟻

最後の一句、投句の寸前に書き直したのを、特選に選んでもらえた 奇跡的! もう今年前半で、2、3年分の◎ 緑陰や夫手作りの椅子二つ 事故現場百合の花束濡れそぼつ ノースリーブ二の腕白し薄暑かな 今朝よりは鳥にぎやかに枇杷熟れし いつのまにか合歓の花…

若葉風釣り人の椅子小さくて

H先生、再手術後の初めての句会 杖をついて歩かれるのがご不自由のようだけど、お顔の色もいいし一安心 また◎をもらって大得意になってしまった 昨夜までに4つしかできていなくって必死のぱっち状態だったのだけど 温めたミルクの匂ひ春惜しむ 梅花空木を初…

目を閉ぢて泰山木の花の下

もう何年も前の今頃の時期、近くの農林センターで泰山木の花にはじめて出会った いつのころからか、その農林センター、犬の「持ち込み」も禁止になって、momoと一緒におさんぽすることもできなくなり、しばらく足も遠のいている 雨滴ため藤の花揺れてをり泰…

春寒やうどんに七味どっと入れ

3月8日 《オリジナル》をクリックして見てくださったらうれしい^^ 2月に、ゼロ年代日本の地平から「絵画の庭」という美術展を見た 奈良美智描く、あのニヒルな子どもの表情が好きで行ってみたのだったが、それ以外の若い作者にはなんだか疲れたー 今日…

見せびらかすやうに満開花みもざ

毎日、ミモザにばかり気を取られていて、ハッと見たらサクランボが満開! 囀りやいつしかパンくずなくなりぬ 早生のえんどう豆や空の莢 今夜、今年初めての豆ご飯 莢はやわらかくてみずみずしかったが 温めたミルクの匂ひ春浅し 雛飾る雛の目線の先を追ゐ 毎…

日のあたる枝の先からミモザ咲く

ここ数日の異様な暖かさ ミモザがまた一段と早くに咲きだした 2月23日 2月27日 満開 これくらいが好き 夕風にのって沈丁匂ひけり 下萌の匂ひて土のやはらかし

城下町ぐいちの辻の梅咲きぬ

桑名は城下町だ、と駅から数分のお昼を食べた「丁字屋」という和食の店まで歩いていてわかった 昔からの小さな辻が「ぐいち」になっているのだった タクシーで旅館まで行くが、運転手さんいわく「こんな料亭から、花水木まで、というのでどんな会社のお偉い…

風花のまつ毛にとまる重さかな

姉、義姉、亡くなった長姉の娘2人と私の娘、との6人で桑名「なばなの里」への一泊旅行日帰りでも行ける範囲のところだったが、夜のイルミネーションが目的、それに温泉でゆっくりしたいしと、車ではなく近鉄特急で ライトアップされて動じぬ梅古木 泊まり…

透明のマニキュアをして日脚伸ぶ

「冬至十日はアホでもわかる」とはよく言ったものだ 秋から初冬にかけて、だんだんに夕方の早くに暗くなってくるのはせわしない お正月過ぎになると、午後の時間が少しずつ長くなって、気分にゆとりのようなものが生まれてくる この微妙な感覚に気づいたのは…