きのふより今朝の千草の色深し
おしろいの種てのひらにころがせり
湯加減をセ氏1度上げそぞろ寒
湯あみして爪の先よりそぞろ寒
青蜜柑皮をむく間のすっぱさよ
赤松の幹なほ染めて秋日落つ
(この句は昨年、D氏のブログにあったものを、なんとか自分のものにしたいとずっと考えていた、でも、まだまだ元句には及ばない)
今回の句会はオペラの日と重なって投句のみ
8句中、6句が選に(特選◎ではないが)
でも、残りの2句がどうしても心残り、恥ずかしながらこっそり載せよう
菊の香や遺影若かり九十二歳
五十二歳棺埋め尽くせ白菊よ
10月初めの土曜日、92歳のお通夜、日曜は葬儀に失礼して、もともとの予定の3回忌、すぐに新幹線で52歳の通夜、翌日の葬儀
上海の兄も長兄の娘婿の葬儀にかけつけた、こんなとき「男」であることがとても重要と、つくづく感じた
有る程の菊抛げ入れよ棺の中 夏目漱石