八十の母の日傘の可愛らし

何気に使ひて10年あまり

85歳で骨折するまで足が痛いと言いながらも手押し車を押して出かけていた母
駄菓子やで買って孫の来るのを待っていた母
その孫は「おばあちゃん、しょうもないもんやったけど、うれしかったなぁ」
自分の母ながら、やさしい、いい顔だったと思う

亡くなったあと、普段使っていたのだろう、玄関にあった日傘をもらってかえって、夏になると手軽に使っていた
今、よく見ると、案外おしゃれでかわいらしい
使い始めてからは何年になるのだろう